2022年9月14日水曜日

Edie

「Edie」と云う映画を観た。少しネタバレあります。

ストーリーはごくシンプルで台詞も少ないので状況説明に終始している。夫を亡くし娘からは冷淡に扱われている老女がちょっとしたきっかけで無謀に思える登山に赴く。厳しく美しい自然の風景と人間の表情を写し見せる事に最大限重きを置いて、他のことは極力簡素に作られている事で、尊厳を奪われたまま長年生きて来た老女が大きな自然の中に翻弄されつつ抱かれて尊厳を取り戻す様が描かれていて、とても見応えがあった。

ストーリーテリングの緻密さやリアリティを求める人には、登山を手助けする優しくも悩める青年や寡黙な山小屋の主など、ご都合主義と片付けられてしまいそうなエピソードも多いけど、それは全て伝えたい事を分かり易く明確にする為に吟味されたものに自分には思えた。むしろ映像美と編集の巧みさによってこの説明の難しい内容を表現した手腕は凄いと思う。

ラスト数分の映像で自然の中の人間の砂粒のような小ささと、その小さな人間の中に宿る尊厳が自然と等しく大きなものである事が見事に表現されていた。実は全然期待せずに風景が綺麗そうだな〜くらいしか思わずに観たんだけど、見てよかったな。余談だけど登山好きの人や興味のある人には共感出来るものが多いのかも知れないし、逆に本当はもっと過酷で危険なものだと思うのかも知れない。

話は変わって、以下の日程で徳島県の櫻茶屋と云うお店でイラスト展をさせてもらいます。壁面の広いお店なのでいつもより多めの作品数を展示します。お近くの方は是非足を運んでみてください。よろしくお願いします。

西脇一弘 イラスト展 2022 @櫻茶屋
9月17日(土)〜9月27日(火)
櫻茶屋:徳島県徳島市北沖洲3-8-61



2022年9月7日水曜日

晩夏の納税

また1ヶ月経ってしまった。もう9月。相変わらず部屋で絵を描く毎日。

滞納していた年金の督促が厳しいので根負けして渋々1年分を纏めて納めた。微々たる生活の為の蓄えが文字通りスッカラカン。今年は春先にも滞納していた国保税を纏めて納めたので、最早納税の為に働いてるような気持ち。別に自慢にはならないけど、自分はあまりお金を使わずに生活している方だと思う。旅行やその他、金のかかるレジャーにはあまり関心がないし、酒は飲まないので外食せず夜遊びもせず、数年前にタバコもやめたのでタバコ代もかからず、歳を取る毎に衣類に対する関心も減って必要に応じて最低限のものを買っているだけだし、唯一の道楽は数年に1度ギターを買うのと1年に1~2個エフェクターを買う事くらいだと思う(今年は思い切ってスマホとPCを買い換えたので楽器に散財するのは控えている)。そして子供はいない。

そんな暮らしで、あまり休日も持たず仕事をしていても常にギリギリな自転車操業状態。でも毎日好きな事に取り組んでいられる事にとても感謝してる。

ただ世の中の大半の人は本当に苦労して納税してると思うので、税金の無駄遣いはやめてほしい。どうして国葬しなきゃいけないのか全然分からない。9月27日に予定されている国葬に反対。無論税金の無駄遣いはそれだけではないけども。蛇足だけど9月27日は自分の誕生日、きっとろくでもない日に違いない。

話は変わって、このところ円安極まって1ドル140円越え。散財と云うほどではないけど、bandcampで見知らぬ海外の音楽家の音源を買うのが楽しみなんだけど、しばらく控えようと思う。円安に伴って値上げされるものがいろいろあるんだろうな、たぶん。

自分は陰謀論みたいなものに関心はないけど、上記みたいな事考えてあくせく暮らしてると、なんだか操られているような誘導されているような気がきっと誰でもするでしょ?気が付けばすっかり歳取って老人になり、あとどれくらい生きられるんだろうって思うって、、そんなんでいいのか?ってたまには思うよね??自分みたいにボンヤリした人間が思うんだから、気付きの早い人や子供を持っている人は尚更、、SNSで毎日のように怒っている人が沢山いるのも当然だなと、

まだ結構暑いけど、もうすぐ夏は終わるんだろう。今年の夏の思い出はやっぱりコロナに感染した事。そう云えば発症した 日を考えると、おそらく安倍晋三氏が銃撃された日に感染したと思われる。国葬の日程も含め偶然とはいえ、イヤなタイミング、、