2019年1月3日木曜日

仕舞われた心

毎年元旦二日は穏やかな日が多い(関東では)。三日目辺りで少し天気が悪くなったり寒くなる事が多い気がしていたけど、今年の三が日は同じように穏やかな天候だった。

昨年いっぱいで34年続けたバンド活動?を終了した為、自分の心の中ではとても感慨深い年末だったけれど、やっている事は全くいつもと変わりなかった。

もし世の中の全ての人が自分の心の内を行動に晒け出して生活していたら世の中はさぞ賑やかで騒がしいだろうなあ。でも人の心はたいてい大切にその人の中に仕舞われている。

音楽を奏でたり絵を描いたりするのは、仕舞われた心を垣間見せる行為のように思われているけれど、果たしてそうなのか?むしろ自分でどこに仕舞ったか分からなくなった心を探す行為じゃないかな?と自分は思うのだけど。

例えば戦前のカントリーブルースなどを歌詞を読みながら聴いていると、その内容は誰かに想いを吐露しているようでありながら、自分に向かって歌っているようにしか聴こえない。もちろんそうではない大きなビジネスとしての大衆音楽もあるわけだけど、自分はそういう「自分にむかって」歌っているような音楽に惹かれる。その静けさと正直さに。

逆に云えば自分で自分を煽っているような音楽や絵にはあまり興味が持てない。