2021年10月20日水曜日

帰り道

相変わらずひたすら絵を描いて、絵具の乾き待ち等の空き時間にギターを弾く毎日。日々の息抜き、娯楽は散歩とアマゾンで海外のTVドラマを観るくらい。TVドラマは1話40分程度なので寝る前にボ〜ッとするのに丁度良い。でも今日は週末から始まるイラスト展の作品を発送して少しホッとしたので、たまには映画でも観ようかと何の気なしに観た映画がとてもよかった。

「家に帰ろう」と云うスペイン、アルゼンチン合作映画。戦争体験を背景にしているけど暗鬱を強調せず穏やかな内容。こういう映画を観て御都合主義のファンタジーでリアリティがない、みたいな言葉しか出ないなら、ずいぶん野暮な感想だと思う。確かに終始優しさに包まれた(くるまれた)ようなエピソードが続くけれど、一人の人間の人生を描く点で見事なラストを向かえる。主演俳優の味わいが素晴らしく音楽も良かった。きっと若い頃に観てもそれなりに感動したと思うけど、今の年齢で観た方が格段に響くのだろうな。

「赦す」こと。それは「解放」を意味する。赦されたのは自分自身だから。その「瞬間」に見失っていた帰路を見出して家に辿り着いたのだ。

この映画はずっと忘れないだろうな。思えば自分にとって心に残っている映画は殆どが年寄りが主人公。「田舎の日曜日」も忘れ難い。邦画なら「故郷」だろうか、。(でもこの主人公はまだ中年だったけど)

話は変わって、10月22日(金)〜11月8日(月)まで鎌倉の木木と云うお店でイラスト展をさせてもらいます。僕は神奈川在住ですが神奈川県で展示をするのは初めてです。大きな人物画を数点、小さなイラスト作品を多数展示します。是非いらしてください。

「西脇一弘 イラスト展 2021」
木木:神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-8-7 大野ビル101
営業時間 11時-17時 定休日 火曜・水曜
phone : 0467-37-8206
*JR鎌倉駅より徒歩10分