2019年8月5日月曜日

フライヤー 1996~2008

biographyを書くにあたって、書き始める年から順を追って出来事を思い出して行く方法をとった。それに大いに役立ったのが古いフライヤー。sakanaを始めた83年から手描き原稿をコンビニでコピーするやり方でライブ毎に律儀にフライヤーを作って撒いていた。95年頃までは保管していなかったけど、96年以降はほぼ全てのフライヤーを1枚ずつ保管してあった。押入れの適当なダンボールに入れてただけなのでシワやシミになっていたり折り目がついていたり保管状態は良くない。でも10数年ぶりに観るとへぇ〜と思う。観るまではもちろん描いた事なんて忘れてるんだけど、観るとその時前後の出来事を鮮やかに思い出せた。

少し前にも書いたけど、biographyは主に自分の納得の為に書きたかった。35年間続けた事をフッとやめた時、ちゃんと覚えている事なんてせいぜい4~5年前までで、それ以前はすっかりボヤけていて、自分にとってsakanaってなんだったんだろう?って感じだった。biographyを書いた事、と云うより、書く為に色々な出来事を思い出した事は、自分にとって思っていた以上に有意義だった。

云うまでもないけど、思い出した事の5分の1も書いてはいない。書きたくない事、書かない方がよいと判断した事、単純に文章が長くなるのを避ける為に他意はなく省略した事、等々。上記したように思い出しただけで自分には十分意味があった。biographyを書いたのは、ただ「自分にとってのsakana」を書いておきたかっただけ。

そしてフライヤーを確認した事は、思いがけず当時描いていた絵についても思い出させてくれた。フライヤーは描いている絵の中のごく一部でしかないけど、当時どんな絵が描きたかったのかがちょっとだけ伺える。と云うわけで下に古いものから順番に画像を並べてみよう。かなりの枚数なので全部は無理だけど、25枚くらいは出来るかな。

手描きコピー方式は2008年まで続けた。紙で手元に残っているのはその頃まで。