春が終わろうとしてる。
10数年前の春、高いところからふわっと飛び降りて亡くなった知人を思い出す。親しく腹を割って話すような間柄ではなかった。そもそも彼はとても無口で、何か思いを内に秘めたような人だった。でも度々会う機会はあって親しくなかったとも云えない。ある時、そんな彼から頼まれごとをされて僕は引き受けた。でも単純に自分の能力不足でその約束は果たせなかった。でも「自分には出来ない」と伝える前に彼は居なくなってしまった。
もし彼が生きていたらきっと少し残念そうな顔をしながら赦してくれたと思う。そしたら約束は取り消されるのだけど。
これは誰にも何の意味も持たない、ただ僕が自分のためだけに覚えていなくてはならない約束なのだと思う。
死後の世界は信じていないけど、人が死んだらどうなるかは自分には分からない。もし彼が何処かに居るのなら、そこが暖かくて静かな場所であってほしい。
最後に彼に会ったのは土砂降りの夜だった。交わした言葉は「やあ、どうも」だけ。彼は嬉しそうに微笑んで風のように立ち去った。
話は変わって、以下日程で岡山市の城下公会堂と云うお店でイラスト展をさせてもらいます。よろしくお願いします。
6月8日(水)~6月30日(木)
岡山市 城下公会堂
西脇一弘 イラスト展 2022
「一緒に何処かへ」
観覧時間 11:00〜18:00
カフェ営業 16:00(os_15:30) 16:00〜18:00
までの時間は個展営業のみとなります。
*ライブがある日は、15:00(os_14:30)
までと時間変更になりますのでご注意ください。
城下公会堂
岡山県岡山市北区天神町10−16 城下ビル 1F
phone:086-234-5260
Once upon a time, beautiful words were born in the night sky.
When morning came,
people began to gather the pieces and express their love.
むかしむかし、夜空に美しい言葉が生まれました。
朝が来ると、人々はそれを集めて愛を表現し始めました。