2019年2月18日月曜日

2/16~2/18 2019

2/16(sat,) 2019
相変わらず家に引き籠って絵を描く時間が多い日々。はたから見れば毎日同じことを繰り返しているようにしか見えないと思うけど、自分的には毎日が小さな試みや発見の繰り返し。僕は作品にグレーを多く使う。グレーはチタニウムホワイト+マースブラック+バーントアンバーの組み合わせとその比率で濃淡と色調を調整している。黒と白の組み合わせが明度を決めて、バーントアンバーの混ぜ具合で温度を決めていると云えば分かり易いだろうか?アンバーが少ないほど青みがかった冷たいグレーになる。背景などの広い面をグレーで塗る場合は大抵この組み合わせで作っているが、他にも補色関係の2色を混ぜた後、白を足してグレーを作ることも出来る。この場合は補色同士が互いの彩度を打ち消しあって濁った結果のグレーなので、広い面に塗る気にはなれないどんよりしたグレーなのだが、グレーに隣接して別のグレーを塗りたい状況の時に役立つ。さらに補色同士を利用する機会として彩度の調整に使う場合もある。例えば人物の血色の良い唇の描写にバーントシェンナそのままか僅かに白を混ぜたものを使う際、肌色のトーンによっては唇が鮮やかに強調され過ぎて調和を欠いてしまう場合があってそんな時、バーントシェンナを赤に見立てて 補色の緑(例えばフッカーズグリーンなど)を少し混ぜると彩度が少し鈍くなってうまく収まる。ここで注意したいのはぶつける補色はあまり性質の強いものじゃない方が上手く行く。緑の場合にフタロシアニングリーンなどを使うと緑が勝ち過ぎて元のバーントシェンナが黒っぽく濁ってしまうのでNG。他にも彩度を鈍くする方法は白や黒を混ぜてみるなどあるけど、自分には補色を利用するのは自然で馴染みが良いように感じられるので使うことが多い。こんな風に毎日がささやかな悩みと失敗と成果の繰り返しなのだ。



























2/17(sun,) 2019
2ヶ月前に初めてボリュームペダルを購入して、時々練習しつつ使い始めた。ボリュームペダルには結構な数の選択肢がありどれにするか迷った末、最もオーソドックスなBOSSのものにした。踏み代とボリュームのカーブの按配の使い易さとヤフオクで中古が5,000円で出ていた事が決め手になった。音質に拘る人にとってボリュームペダルの難点は構造上どうしても音質劣化が避けられない事で、音質劣化を最小限に止めようと開発された製品に人気があるのだけど、そう云うタイプはやたらと高価なので自分の選択肢には含まれなかった。しかし実際に使ってみるとやはり音質劣化は気になる。自分みたいに音質を大雑把にしか捉えていない者にも気になるくらい劣化するのだな。僕らが若い頃はエフェクター全般が使えば音が痩せる、劣化するのは避けられない事で、だからエフェクターを使う人にはそれなりの 工夫が求められたし、自分みたいにそれが嫌でエフェクターは使わないと決めている人も多かった。でも近年は殆どのエフェクターがトゥルーバイパスのスイッチを備えるようになったので昔のような音質の変化は生じなくなった。僕が近年エフェクターを使うようになったのはその所為だ。細かく云えばトゥルーバイパスのスイッチだって使わないよりは余分な接点通過が在る分、音質の変化はあるのだけど自分程度の耳だとその変化は「不具合」とまでは感じないって事。で、BOSSのボリュームペダルの音質劣化は自分にも気になるくらいだったので、さてどうしたもんか?更なる予算を投入してもっと性能の良いペダルを購入するか、BOSSのペダルを通過して劣化した音を「デフォルト」と捉えて調整して行くかが悩みどころ。

2/18(mon,) 2019
友達を誘ってsakanaを始めた時、僕は19歳で以降ずっとsakanaを続けて来たので「sakanaをしていない自分」は成人して以来初めてと云う事になる。そりゃまあいろいろ感慨もあろうと云うもの。近日中に1997年辺りまで書いてそれっきりになっていたバイオグラフィの続きを書いてみようと思う。別に関心のある人が居ると思ってるわけじゃないし、終了したsakanaについて今更知ってもらいたいとも思っていない。ただ自分の気分を了解させる為に書いておきたいのだ。そう云う意味ではいつもの日記と同じ。既に書いたものは20代から30過ぎまでの若い時期の事柄で、なんだかんだ云ってもシンプルで明るい内容だった。しかしこれから書くものはもっと嫌な出来事やネガティブな心情の描写が多くなるだろう。だからそう云うのを読みたくない人は読まない方がいいと思う。